甘々と稲妻 感想
今回も紹介するのはマンガです。
僕が前々から気に入ってる『甘々と稲妻』という作品を紹介していきたいと思います。
妻を亡くした高校教師犬塚は娘のつむぎを男で一人で育てているのですが、料理だけはてんでダメ。
けれど娘のために頑張る犬塚は教え子の小鳥に料理を教わるようになり……。
といったものが大体のあらすじで、この作品はまぁいわゆる料理モノ?です。
が、この作品が他の料理ものと一味違う良さがあるんですね、そのいくつかを紹介したいと思います。
まずは元気いっぱいの幼女!!
いえ、ロリコン的な意味ではなく……
つむぎちゃんは年齢相応な元気な子で父子家庭だけれど二人は騒がしくも幸せな日々を過ごしています。元気いっぱいで表情豊かな彼女を見ているだけでも楽しくなってきます。
そして、なによりそんなつむぎちゃんが美味しいものを食べた時のリアクションが実に素晴らしい。
○○が口の中で弾けて~やらコクがどうの~等のモノローグはありません。
ただ、この彼女の表情が全てを物語っていますよね?
くどくどとおっさんが高説垂れて美味しさを表現するのでなく、言葉も拙い幼女が代わりにその顔や全身を使って美味しい!!と伝えてくるわけです。
これが実に尊い!!!!(説明省力するのに便利な語彙)
更に良いところを挙げるなら、全員が料理があまり上手くないところですかね。
というかあまり料理が上手くない三人組みが悪戦苦闘しながらも一生懸命調理をしていく様が、それだけでもコメディチックで面白く、そしてようやく料理が出来た時の三人の喜びよう、食べた時の笑顔をより引き立つのです。
そして、僕が特にこの作品で好きなのがこのメインキャラ三人なんですね。
先程はつむぎちゃんを紹介したので後の二人を……。
犬塚先生とつむぎは良い親子で、楽しく生活しているのだけれどふと亡くなった奥さん(お母さん)を思い出す。
そんな時の二人の切ない表情は胸に来るものがあります。
だからこそ犬塚先生は娘のつむぎのために頑張るし、自分が作った料理を食べて笑顔になってるつむぎを見て彼も思わず顔を綻ばせる。
そしてそんな犬塚先生を見て、教え子の小鳥ちゃんが密かに彼に思いを寄せ始めちゃうんです。
ぬt
もうなんというか……全員可愛いんですよ、本当に。
表情の描写が良い、良さしかない。
表情から描かれる繊細な心理描写に読んだ人は漏れなくキュンキュンしてしまいますね。
皆で作ってそして食べたものが美味しかった、だから嬉しいし楽しい――当たり前のようでこれを重点に描いてる料理マンガってなかなかない気がします。(あったとしたら許して)
読んだら家族と料理を作りたくなるかも?
独身なら家庭を持ちたくなる?
ちなみに僕は教師になって教え子に惚れられたくなりました。
あなたは、読んだらどうなりますか?
そんな感じで今回はこの辺で終わり。